調査・劣化診断

既設トンネル調査・点検とは、近接目視により、トンネルの現況(ひび割れや材質劣化、漏水の状況等)を把握・整理し補修・補強の実施の必要性や緊急性を判定するためのものです。

以下に、一般的な点検業務内容を示します。
近年では、車載カメラによりトンネル全線を写真撮影し、効率的に展開図を作成する方法もあります。

現地点検現地に赴き、覆工コンクリートに近接して劣化・破損状況の確認、打音検査、写真撮影等を実施。
(破片の落下が懸念される箇所では、通行者に被害がないように破片をたたき落とすなど、応急措置)

  • 目地部うきのたたき落とし処理状況
    目地部うきのたたき落とし処理状況
  • シュミットハンマーによる強度確認状況
    シュミットハンマーによる強度確認状況
  • 高所作業車を使った点検状況
    高所作業車を使った点検状況
  • 劣化、破損状況
    劣化、破損状況

点検、調査結果の整理トンネル展開図に、ひび割れの状況や劣化・破損箇所を記載。地形・地質状況、トンネル建設時の状況(断層の有無、湧水の多さ等)を踏まえ、各変状の原因を推定。

トンネル展開図の例トンネル展開図の例

トンネルの健全度診断点検・調査結果をもとに、トンネル変状が今後利用者に影響を及ぼす可能性や、補強・補修の必要性及び緊急性の観点から、トンネルのスパン毎及びトンネル毎の健全度を診断。

補強、補修工設計健全度診断後、補強・補修が必要な箇所に対し、効果的で経済性に優れる最適な工法を提案するとともに、設計図の作成、工事数量の算出と共に工事諸設備の計画を実施。

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